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#006【職業】教師になることをやめました。


※この記事は私の個人的な経験と考えに基づくものであり、教師という職業や現職の先生方を否定する意図はありません。あらかじめご了承ください。



今回のテーマは『なぜ教師にならなかったのか?』についてです。この時期になると、毎年ふと大学時代のことを思い出すのです。


僕は小学生から高校まで保健体育の教師という職業しか目指してこなかった人間でしたが、大学で大きく道変えて今のS&Cコーチ(トレーナー)という生き方を選んだのかについて振り返ってみます。



 

なぜ私は教師にならなかったのか


私が高校まで一貫して追い求めていたのは、保健体育の教師という職業でした。


しかし、大学生活を経て、私のキャリアパスは大きく変わり、S&Cコーチという道を選択しました。


この変更に至った経緯について、多くの方からよく質問を受けます。

「あんなに安定したいい仕事ないんじゃないの?」「なんで公務員捨てたの?」


まさにこんな感じの質問だらけです。


特に教育学部に在籍する学生や、将来教師を目指す人からの質問が多いです。あとは親にもめちゃくちゃ言われました。



「教育学部を卒業したのに、なぜ教師にならなかったのですか?」という疑問に対して、私が教育界を離れた理由は複数ありますが、主に「考え方」「経済的な側面」「仕事内容と環境」の3点からお話しします。


 

1. 考え方


私が教師になりたいと思った理由の大部分は、部活動の指導にありました。


しかし、徐々に自分の関心が教育よりもアスリートの育成に強く向いていることに気づきました。この認識は、私が教師というよりコーチに適していることを示していたのだと思います。


教師とコーチは、どちらも教育者ですが、その焦点となる活動が異なります。

早い話、僕の考え方は教師ではなくコーチに偏りすぎていたのです。


教師(teacher)とコーチ(coach)は同じ教育者ではありますが、その主たる活動が大きく異なります。

教師は教育・人間的育成が主ですが、(S&C)コーチはアスリートに競技スポーツで結果や記録を出させることが主の世界です。

日本の学校部活動のほとんどは、学校の教師(teacher)が顧問や監督(coach)として活動する『teacher / coach』です。教師とコーチのどちらの活動も行うけど、教育が土台なのかスポーツにおいての結果が土台なのかでその存在は変わります。


teacherとcoachの存在意義を考えたときに僕は明らかにteacherではなかったのです。


つまり(実際にはあってはならないのだけど)部活動の指導が中心の教師(部活動指導に命をかけて授業や教育的指導はおそろかにしてしまう教師)になりかねなかったと思いました。実際に教師になればそんなことはしなかったとは思いますが、どこかでモヤモヤしたり雑に仕事をしてしまう自分が見えたので教師という職から離れました。


私の情熱は、アスリートを競技で成功させることにあり、これが教師という職から離れる大きな理由となりました。


 

2. 経済的な側面


教師としての給料は安定していますが、その給料体系に疑問を持ちました。


教師とて言い換えれば地方公務員です。お給料は概ね安定している職業です。

毎月決まった日に決まったお給料をいただけるので、収入的には非常に安定しています。収入面でも安定した職業であり、信用という面でも保証されている職業ですので、なるに越したことないのかもしれません。


実際に親からも「公務員は給料が安定しているから将来安心だよ。」と小さい頃から言われていました。

どれだけ努力しても、その成果が給料に反映されない現実に、私は魅力を感じませんでした。年功序列に基づく給料体系は、努力や成果が直接報酬に結びつかないことを意味します。


おまけに、少し意地悪な言い方をしますが、上限金額の決まった人生ゲームだとイメー ジしてください。 先ほど言った通り給料は安定していますが、年齢や経験年数が上がらない限りお給料が上がることもありません。

つまり、ある程度定年退職までに自分が稼ぐことができるお給料の総額が見えてしまうんです。 MAX上限の決まった給料をいうものに僕は全くそそられなかったんです。


安定はしているものの、どれだけ頑張ってもリターンとしての数字に反映されないんですから。


このシステムに対する私の不満は、教師としてのキャリアを選ばない決定的な理由の一つとなりました。


 

3. 仕事内容と環境


教師の業務は年々増加しており、学校という閉じた環境での仕事に私は窮屈さを感じました。

さらに、教師としての生活は、学校という限られたコミュニティ内で過ごすことが多く、より多様な人々と接する機会が限られていると感じました。

私はさまざまな背景を持つ人々と交流し、多様な考え方に触れることを望んでいました。



さらに追い打ちをかけたのが、教師の業務内容です。

「最近の教師の業務増えすぎじゃね?「えっ?そんなことまで教師がやるの?」って業務も含まれているようです。無理無理。純粋に教育業じゃなくて、なぜご家庭の指導やらSNSやら何でもかんでも教師がやらなくてはいけないのか。

※現場には出ていないので経験則としては語れません。



安定しているというお金にも、学校という環境にも、いつからか魅力を感じなくなった以上の3つが理由が僕が教師にならないという選択をした主な理由です。


 

結論


私が教師にならなかった理由は、個人的な価値観とキャリアに対する考え方に基づいています。今でも教育という分野への情熱は変わらず、教師という職業の重要性を深く理解しようと努めています。


ここまでマイナスな意見ばかり書いてきましたが、僕は教育という言葉は大好きです。

教師という職業もすごく好きですし超重要な職業であることは間違いありません。


教育は1番お金をかけて国が動いていくべきものだと今でも思います。 僕はならないという選択をしましたが、これから教師を目指す方や現在進行形で夢を叶えようとしている方や現職として頑張っている同期や先輩方には心から頑張って欲しいと思いますし、簡易的にでも僕も何か力になりたいと思っています。


 


以上、『教師になることをやめました。』でした。



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